中谷 元
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福田総理が辞任、総裁選挙へ 安倍総理に続いて、福田総理が辞任した。率直に思うことは、臨時国会を直前にして、いよいよ自分の政治信念と熱意で人に優しい政治、地方、弱者救済、経済総合対策や原油、物価の高騰対策を実現させようと、それに挑む前に自らの信念を貫通することなく退陣することは、誠に残念です。自民党は責任政党であり簡単に政治の責任を放棄すべきではなく、県民の皆さんや党員、自民党を支援していただいている皆さんに、申し訳なく思います。 しかし、総理大臣という職は、孤独であり、精神的にも大変なものです。私も閣僚を経験しましたが、厳しい政局運営の中で、野党や与党内の公明党、マスコミや国民、地方の厳しい要求を満たすことは並大抵なことではありません。福田総理は、これからの臨時国会での混乱・不測の事態を見通し、国会が始まる前に、局面を打開すること、新しい布陣を作ることが必要だとの判断で辞任すると身を捨てる決断をしました。総理の真面目な人柄らしい、ひとつの考え方ですが、責任与党としては、政治は、いい結果を出さねばなりません。 今、自民党は、結党以来の危機にあります。自民党の原点は、責任政党であることと、国民政党であることでした。この原点に立ち返らないと、自民党の再生はありません。責任政党とは何か、責任政党とは何か、その原点は、「耳障りなことでも、国民に真実を正直に話し、事実に基づいて政策を企画し、実現させ、その責任を取ること」です。国民政党とは何か、その原点は、「幅広い国民に支持されるため、あらゆる地域、立場で活動している人が参加する政党であり、国家がバランスよく発展すること。都市だけが発展することなく、人の痛みがわかるようでな政党」でなければなりません。 今の日本に必要なのは、持続可能な社会への変革であり、財政をしっかりすること、地方の活力を支えること、年金、保険など安心して暮らすことのできる社会保障を維持し、弱い立場に追い込まれた人々にも、国民全体が手を指し伸ばすことのできる日本らしい穏やかな社会です。また、我々の生存に必要な水、エネルギー食料をしっかり日本国内で確保することも必要になっています。本来のすばらしい日本の豊かさとやさしさを次世代に引き継いでいくことこそ自民党がその原点に立ち返り、凛として、堂々たる政治にするよう、私なりに全力を尽くしたいと思います。 野党の理不尽な抵抗、国会の混乱、政争や権力闘争を国民は望んでいません。一刻も早く、原油の値上がりや景気の停滞を打破するための景気対策のための補正予算を成立させなければなりません。確かに選挙を前に各党は党利党略を考えるものですが、このままの対立は国家にとって不幸です。総裁選挙を通じて、新しい総裁が、与党として大連立や政界再編を真剣に呼びかけ、双方の中から心あるものが犠牲を払って国家のために行動することが必要となっており、今後、お互いにそのための話し合いや行動が必要になっています。
臨時国会の課題 1 総合経済対策の決定 消費者庁は消費者の声を吸収できるように新たな官庁を設けるが、政府の総合調整である。食の安全、ギョウザ問題もあるし、何でも競争原理、規制緩和ではいけない現状の中で、国民視線からものの流れを考えなければならない。民主党は消費者権利院なるものを提唱しているが、外だしでは公正取引委員会のように、新たな規制や地域の実情は反映されるものでなくなるであろう。やはり、政府の中で、責任を持って消費者行政を行う官庁が必要である。 国際貢献については、アフガンで志の高いNGOの青年が銃撃にあって死亡した。民間で、一人でも世界のために、人類のために行動し、善意を示そうとしたその思いは日本の誇りであり、すばらしい日本人がいたことを決して忘れてはいけないことである。アフガンは、テロや部族抗争で想像以上に危険な状態である。この状態を放置していれば、世界でのテロや無差別犯罪はなくなることはない。欧米諸国や周辺国はアフガニスタンの安定のため、各国で犠牲を払いながらも、その治安、生活支援、民生安定を実施している。各国から要請のあるアフガン国内への自衛隊による陸上支援は、憲法によって、武力行使が禁じられているため、慎重に考えなければならない。この海域では、G8の国々の多くは海上パトロールを実施し、テロ支援国家の密輸、麻薬や武器の接収の実績を上げている。わが国として世界の安全に何かできるか考えてみると、洋上の燃料補給支援しかない。海上阻止活動はイラクの航空自衛隊の支援もそろそろ撤収させないといけない段階であるが、せめてインド洋での燃料補給支援は、憲法上安全が確保される地域での後方支援であり、可能な支援である。これくらいはしていないと国際社会で信用されなくなるし、現実にインド洋やペルシャ湾で、海賊やテロに日本船席の商船、タンカー、漁船が拘束されたとき、どの国が助けてくれるだろうか。日本は、石油の確保は国民生活の生命線であり、原油の90%が中東から、インド洋を経由して輸入されている。この補給支援法は、1年ごとの再延長をするものである、国民の理解が必要だ。最初から3分の2の再議決を行使することは考えないが、与野党による国会での議論は必要である。民主党は、給油は反対といっているが、何か国際社会に日本の姿勢を示さなければならない。そのためには、国民の理解が必要であり、それをわかってもらうため、福田総理は辞任をして、総裁選挙に訴えた。この支援は、今回で、5度目の延長となるが、今までの総括をしっかりして派遣の是非を国民に問いたい。アフガンの状況は悪化している。けしや麻薬の90%がこの地域で栽培され、テロ活動の資金源となっている。国際社会は、この撲滅活動に懸命で、40カ国以上の国々が、この活動のため、アフガン国内に、兵士を派遣している。現在の国際協力だけでは、まだまだ治安が回復できる状況にない。イランやイラク、中央アジア、北朝鮮、ロシアの情勢など、世界の安全保障の問題は、アフガンの治安対策とリンクしているのである。 |







